<< 少しずつ再開いたします | main | CR-Zに乗りました >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

at , スポンサードリンク, -

-, -, - -

財産評価について

今日は真面目に仕事の話について書いてみようと思います。

現在私は、相続税の申告を受託しています。相続税は争続税と言われるように、
納税者にとっても税理士にとっても何かと、苦労を伴う申告であると思います。
残された遺族たる相続人の方々のお気持ちや心情を察しつつ、細心の注意を払いながら、
業務を進めていかねばなりません。


さて、相続税の申告において、一番問題となるのが、財産評価となります。
平たく申しますと、財産の価格によって相続税額が決まるからです。
そして、その財産評価に欠かせないものが現地調査となります。
書類や写真だけでは見えてこない場合も多いにありますので、私は必ず現地に複数回、
足を運ぶようにしています。


前置きが長くなりましたが、まずは1枚目の写真をご覧下さい。

愛知県の某所にあるいわゆる田んぼです。対象となる土地は緑色の部分でこちらは、
路線化区域に所在する農地です。小難しい言葉でいう市街地農地に該当します。



よくご存知のように、農地は政策によって、固定資産税評価額がかなり抑えられて
いるため、毎年の固定資産税も安価であり、一般的に農地の評価額は低いだろうと認識
されている場合が多く見受けられます。
しかし、市街地農地は宅地並みの評価となることから、その評価額が高いために、
納税者の方にとっては納得し難い評価額となる場合が多くあります。

もちろん、宅地並みの評価とはいっても、現況は農地ですから、宅地にするまでの
費用(造成費)は僅かながら考慮されます。




この土地は、道路面から下がっていますので、道路と同じ高さにする費用(土盛り費)や
盛上げた土が崩壊しない為の擁壁費用(土止め費)が該当します。


土地の形状がほぼ長方形ということもあり、これだけの要素では、評価はかなり高い
のですが、この土地には評価を落とすことができる要素が1つあります。
お判りになるでしょうか?同じ写真ですがもう1度ご覧下さい。
これだけで判断できる方はおそらくプロの方とお見受け致します。



























もう少し手前から見るとヒントが出てきます。






























夕方の写真を見るとさらにヒントがはっきりとしてきます。

































答えはこちらです。




この土地の上空には関西電力の高圧線が通っています。
関西電力に問い合わせて見たところ、電圧は154,000ボルトといいますから恐ろしい数値です。


つまり、都市計画法に基づくこの市町村の考え方によれば、この農地は市街化区域内にあり、
農地よりも市街地として活かしていきたい土地に該当するために、周辺地域の評価額は高額と
なります。
しかし実際の建設には電線から4.8メートル以上間を空けねばならず制限が生ずるため、
その評価を減額することが可能です。


今回は事前に登記簿を確認していますので、容易に判明しましたが、相続税の試算
をする場合などで登記簿の確認や現地調査を省略してしまうと、公図には高圧線が
描写されていないために、存在がわからない場合もあります。

財産評価は精神的にも肉体的にもきつい作業ですが、1つ1つやり遂げていくと、
達成感もあります。最後まで気を抜かず、完遂したいと思います。








本日もご覧下さりありがとうございました。

















at 22:22, hama-ta, 業務日誌

comments(2), trackbacks(0), - -

スポンサーサイト

at 22:22, スポンサードリンク, -

-, -, - -

comment
松永, 2011/04/23 12:57 AM

こちらでは、浦安や柏など、地盤の軟弱なところを中心に、液状化現象が続いているようです。

そのうち土地を買って家を建てたいと考えているものの、嫁の実家近くである江戸川あたりは、いわゆる海抜0m地帯で心配な部分も多いところです。

浜, 2011/04/25 9:22 PM

コメントありがとうございます。

土地は高額でかつ様々な法律が絡んでくるため、購入時だけでなくその後も大変ですね。

いつかはマイホーム、私も憧れます。











trackback
url:http://taxjournal.jugem.jp/trackback/78